北東が開く——ヴァサティが教える、一番大切な方位

北東が開く——ヴァサティがいちばん大切な方位

はじめに:「この部屋、なんとなく重い」の正体

引っ越しのあと、なぜか調子が乗らなかった。反対に、模様替えで窓の前に机を移したら、仕事がはかどるようになった——そんな経験はないだろうか。私はタイ語の翻訳者として長く言葉と向き合ってきたが、今は量子波動デバイスを通じて、その人の情報フィールドに触れる仕事をしている。その過程で、Healy の開発者マーカス・シュミーケ博士のヴァサティ(Vasati)に関する著書と出会った。博士は、空間には「見えない層」があり、方位や配置が私たちの心身に影響すると説く。とくに「北東」は、ヴァサティのなかでいちばん大切にされる方位の一つだ。この記事では、博士の著書『空間エネルギーのバランスを整える最も強力なヴァーサトゥのツール』に基づき、北東がなぜ特別か北東に欠陥があるとどうなるか、そして日常でできる一歩をまとめる。

私自身、吉方位にはカンボジアに住んでいた頃から十年ほど通い続けていて、そのあいだに「運が整い出してきた」という実感がある。また、オブシディアンマグヒーリーのセミナーで、「行きたい方向に進むには、家を整えることと、自分を整えることの両方が大事」という話を聞いた。方位も、住まいの場も、自分という場も——全部つながっている。ヴァサティの北東の話は、その感覚を、古代の知恵と言語で裏打ちしてくれる。

## ヴァサティでは、北東が「いちばん敏感なエネルギー領域」

ヴァサティ(ヴァーストゥ)は、古代インドに根ざした空間の科学である。建物や敷地の方位・配置が、そこに住む人の状態に影響する、という前提に立つ。マーカス博士の著書では、北東は「建物と敷地のうち、もっとも敏感なエネルギー領域」として扱われる。

- 北東は、健康・幸運・金銭といった、人生の恵みと深く結びついた方位とされる。

- 家のなかで「いちばん価値のあるエリア」「エネルギー的に最も重要」と説明されている。

- 北は「健康・幸運・金銭の方位」、北東は「エネルギー的に最も重要で、家の中で最も価値のあるエリア」と、博士の翻訳資料では整理されている。

つまり、北東を整えることは、住まい全体の空間エネルギーを整えるうえで、とくに効き目が大きいと考えられている。逆に、北東に「欠陥」があると、そこに住む人の心身や運び方に、目に見えない影響が出やすい、というのがヴァサティの見方だ。

## 北東を支配するのは「木星」——成長と慈悲の惑星

ヴァサティでは、八つの方位のそれぞれに、特定の惑星が対応している。北東を支配するのは木星( Jupiter )であり、もう一つの影響としてケートゥ(Ketu)も関わるとされる。

博士の著書によれば、木星は「惑星のなかでもっとも寛大で有益」とされ、次のような領域を象徴する。

- 成長と学習、教育、子供の発達。

- 慈悲、幸福、幸運、法と秩序。

- 誠実さ、集中力、瞑想、識別力。

家のなかでは、子供部屋、祭壇や寺院の部屋、金庫などが木星に支配される領域として挙げられている。木星の配置がよいと、誠実さ、知識、幸福、健康といった性質が育ちやすい。反対に、北東に欠陥があると木星が「攻撃」され、極端主義、浪費、不注意、誤った判断など、木星のネガティブな側面が表れやすくなる、と説明されている。つまり、北東という「場」の質が、私たちの成長・学習・幸運・健康と、宇宙論的に結びついている——それがヴァサティの考え方である。

## 北東の「欠陥」とは——こんな状態は要注意

博士の著書では、北東に次のような状態があると「欠陥」として扱い、可能であれば修正や補正が推奨される。

- 北東にトイレがある(とくに重い欠陥とされる)。

- 北東が欠けている、または塞がっている。

- 北東が暗く、窓がない、または閉鎖されている。

- 北東に重い石、ゴミ、重い家具がある。

- 北東が他の方位より高くなっている(土地や建物の形状)。

- 北東にキッチン、寝室、暖房がある。

- 北東にストレスや慌ただしさがある(騒音や動線の集中など)。

「北東にトイレ」は、構造上変えられないことも多い。その場合、博士の著書では、トイレのドアの上に木星のヤントラを設置するなどの補正が紹介されている。完全なバランスは難しいが、影響を和らげる一助にはなりうる、というスタンスだ。まずは、自分が住む・働く空間の北東が、今どうなっているかを観察してみるだけでも、ヴァサティの視点が身近になる。

## 宇宙の法則としての「方位」——見えない層が日常を支えている

ヴァサティの面白さは、目に見える間取りの向こうに、エネルギー的・カルマ的な層があると考える点にある。マーカス博士は、空間の修正を「物理」「エネルギー」「カルマ」の三つの次元で説明している。北東の話は、そのなかでも「エネルギー」と「カルマ」の層に深く触れる。方位と惑星が対応し、その方位の質が、住む人の心身や運びに影響する——という考え方は、現代の物理学ではまだ検証の途上だが、何千年も「住まいと幸せ」の知恵として伝えられてきた。私は情報フィールドに触れる仕事をしているが、「場」の質が意識や体調に影響するという感覚は、ヴァサティの方位の話と通じるものがある。宇宙の法則が、建物や方位という形で、私たちの日常に織り込まれている——そう捉えると、「なんとなく重い」も、整える対象になりうる。

## 今日からできること——北東を「観測」し、整える一歩

いきなり間取りを変えたり、ヤントラを迎えたりする必要はない。まずは観測から始められる。

- 自宅やオフィスの北東が、今どこに当たるかをコンパスやアプリで確認する。

- 北東に、重い物・ゴミ・不要なものが集中していないかを見直す。

- 北東が暗い場合は、照明を足す、窓を開けて風を通す、観葉植物や風景の絵を置く——といった工夫が、博士の著書でも補助的に推奨されている。

- 北東が欠けている場合、その方角の壁を黄色(木星に割り当てられる色)で塗る、または鏡を置く、という方法も紹介されている。

「完璧な北東」を目指すより、自分ができる範囲で、北東を「大切にする」ことから始めればよい。ヴァサティのツール(木星のヤントラ、メール・チャクラ、ヴァーサトゥ・ピラミッドなど)に興味が出たら、博士の原典や信頼できる提供元から、自分に合ったものを選ぶとよい。本当に選ぶのは、いつもあなた自身だ。この記事が、住まいの「見えない層」に目を向けるきっかけになれば幸いである。

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*本記事は、マーカス・シュミーケ博士の著作『The Most Powerful Vasati Tools to Balance Spatial Energies』の日本語翻訳および関連資料を参照し、馬場陽子が解説用に再構成したものです。製品の効果や使い方の詳細は、公式情報および専門家の指導に従ってください。*

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